19ears

結婚して数年経ち、思ったこと

▼結婚についての思春期の目線

諸事情により、あれ、もしかして自分って結婚するの難しいのかもな、とうすらぼんやり思っていた高校、大学時代。明確にそう感じた出来事があったというより、いろんな要素が積み重なって、漠然とした不安の中にそう思っていた気がします。

結婚するのが難しいかも、と不安に思うということは、結婚した方が幸せだろうな、自分も結婚出来たらいいかもな、という何となくの期待感があったからだし、それは結婚を自分の一番身近で体現している親を通して、結婚という存在の良さをじんわりと感じていたからだと思う。でもその良さは、その当時全然言語化出来なかった。もちろん結婚という普通っぽいレールに乗れば安心かも、という俗っぽい考えもあったとは思うけど。

その諸事情ってのは、書ける範囲で列挙するならば、①付き合っても、いい人だよなってなるけど、凄く好きにはなれないなあって思っていたこと。②シャイと人見知りにより、積極的に付き合うような機会を自分で作れなかったこと。③どうせあれでしょ、男性はみんな女性をすぐ性的な目で見て、しかも顔がかわいくて女の子っぽい子だけが恋愛対象なんでしょ、みたいな謎の拗らせ方をしていたこと。とかかなあ。こう見ると③が一番やばいですね…。

今考えると、学生時代の狭いコミュニティの中で、一般的に女の子らしい子が可愛いという絶対主義が蔓延していて肩身が狭く、その中でとりあえず付き合ってみた人もいたけど、失礼ながらあまり自分のタイプではなく好きと思えなかったことで、自分は人をあまり好きになれない人なんだと思い込んでしまったり、シャイなのも変にアイデンティティみたいになってしまって、これが自分だし、これを良しと思ってくれない人とは無理!と開き直ったりとかね…しっかり思春期してたなって感じです。

▼転換期

でも大学に入って、相変わらず積極的に付き合ったりは出来なかったけど、お酒の力もあって男性ともまあ楽しくお話できるようになって、しかも大学まで来ると、別に女の子らしくなくても、顔が可愛くなくてもまあ良いじゃんと思ってくれる男性が周りに増え、そんな中自分のタイプの人と付き合ってみて、好きだなと本当に思えるようになり、その人が自分のシャイさを良いと思ってくれて…という幸運が重なりまくって、結婚まで至ったのでした。本当にありがたい…。

学生時代の自分に言ってやりたいこととしては、①結果的に結婚は自分にとってはとても良かったよ。②拗らせててもいいけど、それを表に出しすぎるな。③女の子っぽくなくても、それなりに清潔感のある恰好をして楽しげに笑っていれば、それを良いと思ってくれる人はいる。④恋愛は数じゃなくて質だとは思うけど、どれが自分にとって良質か見極めるには数も大事。でも自分は数を試せるような人間ではなかったから、少ない数で良質な恋愛が出来る努力をするしか道はない。⑤付き合ってみてはじめて自分のタイプが分かるなんて、相手には失礼だけどそんなことも恋愛には存在する。⑥大学生以上のコミュニティではいろんな人がいて、それまで自分は少数派だと思っていても、そんなこともなかったりする。とかです。

▼今とこれから

こうして数年間結婚生活をしてみて、両親から感じていた結婚の良さを言語化するならば、①楽しいときも大変なときも味方でいてくれる人がいることの心強さ。②もし一時的に仲違いしても、またいつもの場所に戻ってこれる安心感(ただしお互いが自分のだめなところを直す努力をするか、気にならなくなるような工夫をすること)。③何気ない日常も、二人だとちょっとしたデートになること。④一人でも楽しめることは沢山あるけど、二人の方が楽しいこともやっぱりある。その相手が好きな人なら尚楽しい。とかでしょうかね。

まだまだ結婚生活は始まったばかりなので、これから何十年と一緒にいた時に感じる良さは、また別のところにあるのかもしれません。反面、結婚で感じたデメリット?は、独身時代と違って無茶なことはしにくいなってことです。旦那さんが保守的な人なのもありますが、いきなり海外行ってきまーす、とかは出来ないし。でも自分にとっては、圧倒的にメリットの方が大きく、ありがたいなと思う日々を送っています。子どもがいたら、また違った見方になるかも。