19ears

資格試験について思うこと

▼2020年は資格の年だった

諸事情があり、2021年の夏頃から社労士合格に向けて本格的に勉強を始めようとしていたため、その前に現在の仕事に関係する資格は少しでも取得しておこう、と考えていました。

ちなみに私の現在の仕事は労務メインで、ややゼネラリスト的に総務、営業事務、経理補助、内部監査対応や契約書の管理等法務分野等に軽く触れるような感じで、労務は深く、他は広く浅く色々知っていた方がいい、というポジションです。また社内には外国籍の方もいらっしゃるので、英語でのやり取りも多少出来た方がスムーズだよね、という感じです。

で、色々調べた中で実際に受験したのは、衛生管理者第一種、ビジネス実務法務検定二級、メンタルヘルスケア・マネジメント検定二種、日商簿記二級、Toeicの5つでした。そのうちの半分以上を2020年に受験し、Toeicは別として、めでたく全て一発で合格することができましたが、色々勉強し、受験してきた中で思うことがあったので、自戒を込めてまとめてみます。

▼高難易度の資格の前に、簡単な資格を一つずつ取得するという戦略

これについては概ね成功だったのかな、と思っています。自分の性格上、いろんなことを並行して一度に勉強できないタイプなので、一つ一つの分野を潰していくやり方は、それぞれに集中出来てよかったのと、社労士のような高難易度の資格を受験する前に、衛生管理者の勉強をすることで、ある程度安全衛生の分野を勉強できたのは、範囲の広い勉強をする前の取っ掛かりとしては良かった気がします。また社労士は一度で合格できない可能性が非常に高く、その間他の勉強が出来ないと、精神衛生上このままでいいのかな、と不安になりそうだな思っていたので、その意味でも先に幅広く勉強できたのは良かったです。

ですが、考え方によっては社労士さえ集中して取れば、他はそんなに色々要らなくない?と思う人もいるかも。社労士取れるくらいの方であれば、個人的には正直衛生管理者は要らないかも、と思いますし。あとは休職者対応が多いので、メンタルヘルスの資格も取りましたが、正直これは書籍を読んだり、いろんな人の話を聞いたりした方が実践的。また会社法の知識が必要だったのでビジ法もとりましたが、これも別に書籍や動画等で勉強できるとは思う。法務じゃないならビジ法まで要らないんじゃない?という考え方もあると思います。簿記も、がっつり経理じゃないけど決算書読めるようになりたい、とかであれば別に分かりやすい本だって良いだろうし。

▼結局、自分の中の不安な気持ちと向き合わないといけない

資格について、立場やキャリアによっても、要、不要など色々な考え方がありますが、やっぱり心に何か不安というか、その資格をどこかで拠り所にしたいから受ける、みたいな部分は大なり小なりあるのではないかと思っていて(少なくとも私はそうでした)、その不安って結局、自分にとって何?ということにきちんと向き合ってから、本当に必要な資格であれば受験することが大事なのかなと。

私の場合は今の会社にいる自分に誇りが持てない、というのが不安の正体で、それは根本的に何をすれば解決するんだろう、と考えた時に、時間がある今のうちに、本丸である社労士を、合格してもしなくても1年間勉強してから転職する、という結論に至りました。

社労士は今後労務畑で生きていくと決めた以上、若いうちに一回腰を据えてしっかり勉強しないと先々後悔するな、と思ったのでそこは譲れないとして、根本的な自分の不安に向き合った時、決めた期間勉強して受からなければ転職してしまおう、それ以外の細かい資格はもう要らないから実務で丁寧に頑張ろう、と吹っ切れた感じがありました。

それと同時に、社労士勉強前に、どうキャリアを積んでいきたいのか自分なりに考えて、色々な業界、企業の書籍を読んだり調べたり、話を聞いてみる時間を作るようになりました。

▼吹っ切るために勉強するのだって別にあり

でも、ここまで色々遠回りもしながら勉強してきたからこそ、こんな風に気が付いたのであれば、決して今までの資格たちは無駄ではなかったし、きっと自分の性格からして、一度勉強に手をつけた資格を途中で諦めることは出来なかったと思うので、結果オーライだなと思っています。

まあ強いて言うなら簿記と衛生管理者以外は、履歴書に載せる自分の職歴、という意味だと受けなくても良かったかもしれないけど…。自分が他人の履歴書を見た時に、ちゃんと実務経験あるのに幅広く沢山の資格が書かれていると、逆に何か他の部分で引け目があるのか?と穿った見方をしてしまいがちなので。

▼受けたいなら受けよう

まとめると、出来れば資格を取る前に自分の不安感の根っこをしっかり捕まえてから受けよう、でもどうしても不安ならぐずぐず考えすぎないで勉強したっていいじゃない、何もしないより合格した方がいいけど、いつかはその不安の本質と対峙しようよ、と伝えたいです。対峙するのに資格が必要だというなら、それはそれでいいじゃん、と思います。

働くって、勉強するって、考えるって本当に千差万別。面白いですねえ。