19ears

心の断捨離

 

▼嫌なこと編

過去にあった嫌なことを心の中にずっと置いておいて、それをたまに思い出したりして、また更に嫌な気持ちになるのは、心のゴミに家賃を払ってるようなものだって誰かが言ってた。それは本当に同意でしかなくて、思い出したくもないことを、しかも多分相手はそんなこととっくに忘れているであろうことを、いつまでもいつまでもこねくり回してしまうのは自分の時間がもったいない。心の片隅にあるだけでも、毎日無駄に家賃を払ってるんだなあと思うし、嫌なことを忘れられる人は、そういう意味で幸福度高いんではないか。

▼好きだったこと編

でも逆に好きすぎてうまくいかないようなこと、例えば大好きな相手が時間を経て変わってしまったとか、自分が昔のように楽しめないとか、大事な思い出にしがみついてるとか、そういったことも、最新版にアップデートされた自分の中では、心のゴミなんじゃないかなあと思った。断捨離界で難易度の高い、思い出の品を処分するときみたいな。本当に大切なんだけど、ずっと家(心の中)に置いておくものかと問われるとちょっと今は違う、距離が近すぎるという感じ。もうそこまでくると、ある意味執着と化している。どうやったら昔に戻れるんだろう、どうしたら自分を見てくれるんだろう、みたいな思考にまでなって、更に執着が加速するという悪循環。

▼心の断捨離

どちらにせよ、思い出すきっかけになるような物事を自分の身の回りにおかないこと、どういうタイミングで心のゴミを引っ張ってきがちなのか、自分の思考のパターンを分析してみること、全然別の楽しいことで思考を埋めることが大事な気がする。コロナ渦でずっと家にいて他人と接する機会が減ると、じわじわと心のゴミに足元を掬われることが多い気がするから。

あと他人からの評価をモチベーションにしていた人は、今のご時世で結構苦しいんじゃないかなあ。何かが上手くなるためには、誰かの前でそれを披露できる自分を妄想すると捗ると個人的には思うけど、それをずっとやってきた人にとって、披露できる機会が圧倒的に減ったわけで。プラスの意味で他人軸で頑張ってきた人にとって、自分軸に切り替えざるを得ないのがこのコロナ渦なんじゃないかと思った。逆にいうと、自分が本当に楽しいって思えることは何か見つめたり、その気持ちを追求する時間が今なんじゃないかなあ。